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更新日:2016.06.29
中国ではコンビニエンスストアのことを「便利店」と言い、都心では街中の至るところに便利店があります。都心のオフィスで働く人たちは日本同様、コンビニへランチを買い行くなど日常生活に必須になっております。また、コンビニ業界は、中国小売業の中でも近年成長している分野であり、2014年売上成長率は17.7%、2015年は15.2%です。低迷している百貨店やスーパーと比較し、高成長率を維持しております。
中国の2015年度コンビニ店舗数ランキングは以下の通りです。
1・2位の「易捷」「昆仑好客」は、国有企業が運営するガソリンスタンドに併設のコンビニです。2社合計の店舗数は約4万2,000店と、中国全体のコンビニ店舗数の約半分を占めています。ただし、都心には少なく、車を運転しない私は見たことがありません。また、上位10社のコンビニであっても地域の偏りが多く、上海においては、No1~6位のコンビニを見かけることは少ないです。
日系コンビニの「ファミリーマート(中国名:全家)」は1,501店舗、前期比「ローソン(羅森)」は652店舗、「セブンイレブン(7-Eleven)」は192店舗となっており、いずれも前年比10-20%の店舗数増加率です。
1. セブン-イレブン/7-Eleven
上記192店舗というのは、セブン-イレブンジャパンが直営している北京のみの数字であり、同じく直営の天津や成都を入れると313店舗です。
アメリカが発祥のセブン-イレブンは、中国の地域により運営が異なり、上海は台湾系企業の「統一超商」、広東・香港・マカオは香港系企業「デイリーファーム」が運営しております。香港を含んだ中国全土では2,189店舗(16年4月末)となっております。2009年のやや古い数字ですが、香港では 905店舗、広東では 512店舗となっており、華南地域ではセブンイレブンの看板がよく見られます。
2. ファミリーマート/「全家」
中国全土で1,501店舗を有するファミリーマートは、他の日系コンビニより遅い2004年に中国進出しましたが、近年出店を加速しています。特に上海での出店数が多く、2016年2月時点で980店舗もあります。当社本社の半径100メートル以内に2店舗もあります。
中国のファミリーマートは、インスタントラーメン等で有名な大手食品メーカー康師傅を中心とした頂新グループ(台湾系企業)が資本の約60%占めている台湾系中国企業です。なお、台湾には2,985店舗もあります。
3. ローソン/「羅森」
店舗数652店のローソンもファミリーマート同様、上海での出店が多く、全体の半数近くを占めています。また重慶にも子会社があり100店舗近くあります。
ローソンは中国に1997年に進出しましたが、上海百連グループとの合同出資会社です。出資比率は上海百連が過半数を占める時期もありましたが、現在は日本ローソンが85%を占めております。
以上
※参考データ
・中国連鎖経営協会(中国チェーン経営協会) 2015中国連鎖百強
・日系コンビニ各社HPより
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