平日:9:00~17:30(土日祝除く)
更新日:2024.02.29
皆さんは、「中国の観光地と言えば」と質問されてどこを思い浮かべるでしょうか?万里の長城・兵馬俑・紫禁城などを思い浮かべると思います。私は中国に赴任する前は、有名な観光地しか知りませんでした。しかし、赴任をしてから、口コミや小红书(シャオホンシュウ)などの中国のSNSで、日本で知られているもの以外にも沢山の観光地があることを知り驚きました。今回は、そのような日本ではあまり知られていない、中国の観光地についてご紹介いたします。
日本でも有名な観光地と言えば、北京・上海・西安・桂林などがあります。
日本から旅行しやすい中国の都市のひとつが「上海」です。日本からの直行便が出ていて、2時間半ほどで到着します。観光ガイドブックも多く、地下鉄などの交通網も充実しています。「東方明珠(ドンファンミンジュ)」「外灘(ワイタン)」「豫園(ヨエン)」「上海ディズニーランド」といった観光名所へのアクセスも良く、2泊3日など短期の滞在でも楽しめます。
北京は中国の首都で、中国の政治の中心地です。近未来的なビル群がある一方で、古い町並みも多く残っており、日本人がイメージする中国の雰囲気を十分に楽しめる都市です。「紫禁城」「天安門広場」、万里の長城の代表的な入口の一つである「八達嶺(バーダーリン)」など、中国の代表的な観光地が多数あります。
ほかにも、「兵馬俑」がある西安、水墨画のような景色が楽しめる桂林は日本でも人気が高く、ツアーなども良く開催されていますね。
ここからは、私が中国に赴任して初めて知った、日本ではあまり知られていない観光地について紹介していきます。
雲南省は、ミャンマー・ベトナム・ラオスに接した、中国西南部の省です。気候は一年中温暖ですが、標高が高いため暑すぎず、過ごしやすい気候であることから中国では非常に人気が高い観光地です。省都の昆明(クンミン)はその過ごしやすい気候から「春城」と言われています。
雲南省にも多くの観光地があるのですが、中でも世界遺産登録もされている「麗江古城」は、中国少数民族やチベット文化が入り混じった独特の街並みを感じられる場所でオススメです。
中国の各省、自治区の中で4位の面積がある大きな省です。中国最大の内陸塩湖である「青海湖」が名前の由来となっています。青海省には多くの塩湖があり、「チャカ塩湖」は特に観光地として有名な場所です。ボリビアのウユニ塩湖のように、湖面にきれいに空が反射して美しい景色を見ることができます。また、「チャルハン塩湖」はエメラルドグリーンの水面が美しい塩湖です。チャカ塩湖よりも観光地化は進んでいないので、より幻想的な雰囲気を味わうことができます。
ハルビンは、中国東北部に位置する黒竜江省にあります。1月の平均気温は‐20度近くにもなり、非常に寒さの厳しい都市です。特に「ハルビン氷雪大世界」は中国国内で非常に人気が高く、冬の観光地として知名度が高いです。
「ハルビン氷雪大世界」は、世界3大雪まつりの一つであり、今年度の会場の面積は、81万6682.50平方メートルで、「世界最大の氷雪テーマパーク」として、ギネス世界記録に認定されました。巨大な氷の彫刻が何個も作られ、氷のすべり台やスケート場なども併設されています。
湖南省で特に有名な観光地は、岩山が柱のように連なるカルスト地形を見ることができる、「張家界(武陵源)」です。映画「アバター」のモデルとしても知られています。世界最長のガラスのつり橋や、断崖絶壁に設置されたエレベーターなど、絶景以外にもスリルのある見どころが沢山あります。
個人で中国を旅行する際に気をつけたいのが、外国人が泊まれないホテルや、入れない観光地がある点です。中国のアプリなどを利用してホテルの予約をする際には、外国人対応が可能かどうかを確認する必要があります。また、基本的な観光地は問題ありませんが、一部の観光地では外国人が入ることのできない場所も存在します。例えば、今回紹介した青海省にある、「翡翠湖」という塩湖は外国人の立ち入りは基本的に禁止されているようです。あまりメジャーではない観光地に行く場合には、観光が可能であるかどうかも下調べをする必要があります。
このように、中国は国土が広く、省が変われば同じ国と思えないような、異なる文化や景色を楽しむことができます。また、自然でも文化遺産でもスケールが大きく圧倒されるものが多いです。
現在、中国へ渡航するためにはビザの取得が必須であったり、決済手段が基本はアプリのみで初期設定が困難であったりと、個人で旅行をするには少々ハードルが高い国かと思います。しかし、留学や駐在で中国に住むことになった方、友人や家族が中国にいる方は、中国国内の情報も取得しやすく、意外にも簡単に中国国内の観光地にアクセスできます。
機会があれば、有名な観光地だけではなく、いろいろな場所への旅行も是非チャレンジしてみてください。
執筆者:利墨(上海)商务信息咨询有限公司 中島 萌
※ 掲載しているブランド名やロゴは各社が所有する商標または登録商標です。
※ この情報の著作権は、執筆者にあります。
※ この情報の全部または一部の引用・転載・転送はご遠慮ください。
※ 掲載の写真は全て、摄图网から引用しております。