日本では宅配業界が疲弊しているというニュースをこちら中国でも耳にします。
今回は駐在生活に欠かせない宅配(個人向けの小口配送)について、中国での宅配のラストワンマイル:荷物を受け取るところの方法をご紹介します。
中国の宅配業者
中国の宅配市場は世界一の市場規模(2015年の年間宅配便取引件数は207億件)であり、今後も宅配取引の拡大が国家政策の1つとして進められています。
※BTMU(China)経済レポートより
中国でも日本と同様に宅配業者が人手不足といわれていますが、その理由は日本と異なるようです。
日本ではfineDine(ファインダイン https://www.finedine.jp/ )やUberEATS(ウーバーイーツ https://www.ubereats.com/tokyo/
)などフードデリバリーサービスが注目されつつあるようですが、中国では過去にこちらのコラムでも取り上げましたように、フードデリバリーはごく一般的なサービスになっています。
私も平日週末問わず、昼夜問わず、日常的に利用しています。
フードデリバリーのバイクと配達員の姿を街のどこででも見かけます。この配達の仕事が割の良い仕事のようで、宅配の仕事から人を奪っているようです。
中国のネットショッピング
中国のECサイトである淘宝(タオバオ https://www.taobao.com/ )は日本でも有名ですが、使い方はとても簡単で、電子決済プラットフォームである支付宝(アリペイ https://www.alipay.com/
)があれば、アリペイのIDでタオバオにログインし、アリペイで決済して、注文ができます。
<タオバオのログイン画面(画面下部にアリペイでのログインが表示)>
受け取り方法 コンビニ受け取り
上記タオバオのネットショッピングで買い物する際に、受け取り方法も簡単に選択指定できます。まずは、コンビニ受け取りの方法を紹介します。
受け取り先の住所を入力すると、代理受取が選択できます。ここに受け取り先の付近にある代理受取ができる候補が表示されます。そこから選ぶだけです。
以下の例ではファミリーマート(全家)を代理受取先に指定したところです。
<タオバオでの配達先指定で代理受け取り候補から選択する画面>
受け取り方法 宅配ボックス
受け取り方法として宅配ボックス受け取りも増えてきています。
日本ではマンション施設内に設置されるケースが多いですが、こちら中国ではマンションの外で風雨にさらされながら設置されているのをよく見かけます。
受け取り方は簡単でスマートフォンにショートメールで開錠番号が届き、それを入力するだけだそうです。
<宅配ボックスが設置されている例>
受け取り方法 その他
その他の中国ならではの受け取り方法をご紹介します。
日系企業ではあまり見られませんが、中国の現地企業では宅配の会社受取が一般的です。
また、変わったところで、当社の若手社員にヒアリングしたところ、「マンションの管理人に受け取ってもらい、帰宅時に渡してもらう」だそうです。
中国では様々な方法で宅配を受け取ることができるようです。
今後も駐在生活の質を高めつつ、業務面でもより良いサービスの提供に努めて参ります。
以上
※参考レポート
・BTMU(China)経済レポート 2017年3月31日 第343期 「中国の宅配便業界が転換点を迎えるか」
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