平日:9:00~17:30(土日祝除く)
更新日:2017.07.29
今回は中国の翻訳アプリを中心に紹介します。
母語ではない言語を扱う国で仕事や生活していくには、いかにスムーズに言語の変換を行うかが重要となります。言語翻訳能力がまだ備わっていない場合、ツール、主にスマートフォン向けのアプリを利用して翻訳を行います。
アプリが、翻訳元言語のインプットから、解析・翻訳し、翻訳先の言語でアウトプットするまでをスムーズに実施してくれます。
日本ではGoogleやMicrosoftの翻訳アプリが有名でしょうか。中国ではGoogle社のアプリはことごとく排除されていますが、この「Google翻訳」だけはVPNなしでも中国で利用可能です。
また、中国でも使われるチャットコミュニケーションアプリSkypeやWeChatにも翻訳機能が備わっていますが、Microsoft社の翻訳エンジン(Microsoft Translator)が使われています。
今回は、中国製のアプリをご紹介します。
百度(Baidu)の翻訳アプリです。入力方式としては、文字入力はもちろん、カメラ画像からの入力、音声入力があります。(音声入力は中国語、英語のみ)中国語に翻訳した場合、中国語文字、ピンイン(発音記号)表記、音声出力ができます。
また、応用機能として、対話型翻訳機能、実用サンプル集、飲食店メニュー翻訳機能などがあります。
左が文字翻訳画面。右が画像翻訳画面、カメラで撮って翻訳箇所を指定すると翻訳してくれます。サンプル画像は上海にあるニトリでのグラスの販売表示を撮ったところです。土耳基制造?アプリによってトルコ製とわかりました。
网易公司(NetEase Inc.)が提供する翻訳アプリです。百度アプリ同様に、文字入力はもちろん、音声入力、カメラからの画像入力、対話型入力があり便利です。翻訳や音声発声の精度も百度アプリと比べても遜色ありません。
左が文字翻訳画面、翻訳結果には参考になる文例も掲載されますので、活用しやすいものになっています。右がカメラ画像翻訳機能です。画像例は三国時代の魏の武将、司馬懿のテレビドラマでの台詞です。何かの比喩だと思いますが、訳としては正しくない気がします。
ユニークな機能としてはカメラの画像で表情翻訳という機能があります。
表情から感情成分を分析しているものです。一歩先行く翻訳機能です。
中国の少数民族の言語翻訳サイトもあります。モンゴル、チベット、ウイグルなどに対応しています。
適切に翻訳されているか確認する術がありませんが、旅行に行く際に役に立つかも知れません。
最後に、翻訳からは離れますが、音声認識を行うスマートスピーカーを紹介します。この分野ではAmazon(Amazon Echo)やGoogle(Google Home)、Apple(HomePod)などがこぞって提供開始していますが、中国メーカーも負けてはいません。
スマホやIoT家電を提供する小米(Xiaomi、シャオミ)から音声アシスタントスマートスピーカーが発売されています。価格は299人民元(日本円で4,933円)
AI(人工知能)が天気やニュース、スケジュールなどを答えてくれたり、IoT家電の操作をしたりできます。
単身の赴任者には良いかも知れません。先日、上海の小米ショップをのぞいてみましたが、まだ置いてありませんでした。
中国にお越しの際は、翻訳アプリを入れると、行ける場所が増えるかも知れません。ぜひ、試してみてください。
以上
※掲載しているブランド名やロゴは各社が所有する商標または登録商標です。
※この情報の著作権は、執筆者にあります。
※この情報の全部または一部の引用・転載・転送はご遠慮ください。