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更新日:2022.03.18
普段あなたはどんな媒体を視聴していますか?テレビ一択の時代もありましたが、最近ではテレビを家に置かない人も増えてきていると聞いたことがあります。根っからのテレビっ子だった私からすると大変驚いております。動画で「情報を選択する時代」に変わってきたということでしょうか。
そんな時代の変わり目の現在、急速に注目されているのが「ショート動画」です。ショート動画の代表的アプリと言えば「TikTok」ですが、実は中国の会社が運営しているアプリです。今回は、その「TikTok」がなぜ流行しているのかご紹介いたします。
■目次
〇中国でショート動画はどれぐらい視聴されている?
・中国でも急成長!
・視聴時間はアメリカのなんと約2倍!
・視聴者は若者だけでない!
〇ショート動画が流行しているワケ
・中毒性がある?AIリコメンド中心の機能!
・短時間で気軽に!
・スマホ対応?縦型動画!
〇中国トップシェアTikTokとは?
・TikTokとは?
・リスクモンスターチャイナも投稿開始!
日本では従来の動画アプリ「Youtube」が流行していますが、「Youtube」の本場アメリカでショート動画の「TikTok」が「Youtube」の一人当たり月間平均視聴時間を超えたというニュースが出て話題となりました。
「TikTok」の本場中国では、どれだけ急成長しているのか?拡大しているショート動画はどのようなものか?解説いたします。
※中国ではTikTok以外にも「快手」(※シェア率中国2位)や「微信(Wechat)」(※中国版LINE)もショート動画を展開しており、以下の内容はTikTok以外のデータも含まれております。
中国でのショート動画の利用は近年急成長しております。TikTokがスタートした2016年と2020年で利用ユーザー数を比べると約4.5倍まで成長をし、中国でインターネット利用ユーザーのショート動画利用率は2020年で88.3%とほぼ大半が視聴していることがわかります。
参照:CNNIC前瞻产业研究院より弊社翻訳・修正
中国「一人当たり月間平均視聴時間」は、なんとアメリカの2倍近い42.6時間となっています。また、前年と比較しても39.7%増の高い伸び率で視聴時間が増加しております。
※2021年5月アメリカ一人当たり月間平均視聴時間24.5%
参照:QuestMobile前瞻产业研究院より弊社翻訳・修正
日本では学生だけが閲覧しているイメージがあるかもしれませんが、中国では中高年層の視聴者が近年増えております。2020年度全体視聴ユーザーの32.8%は40歳以上となっており、前年比4.5ポイントも割合が増加しております。
また、中国の動画内容で「いいね!」が押されている上位の多くは「ニュース」です。2022年3月時点の直近3カ月で上位3つを見ると「総書記の新年あいさつ」「北京オリンピック開幕式」「中国女子サッカーアジアカップ優勝」となっております。日本のTikTokでイメージのある「ダンス」は現在では少なく、幅広い層にも視聴されるよう動画内容の変化が感じられました。
参照:CSM媒介研究QuestMobile前瞻产业研究院より弊社翻訳・修正
参照:前瞻经济学人-2021年中国网络短视频行业发展现状及市场规模分析
これだけ視聴ユーザーが多いとインフルエンサーの稼ぎが気になった方もいると思います。「中国での動画投稿・配信者(中国版YouTuber?)は稼げるのか」という記事でまとめていますので併せてご覧ください。
なぜこれほどまでに成長しているのか、従来の動画アプリ(長編動画と言われるYoutubeをベース)と比較しながら違いを解説してご紹介いたします。
今まではユーザーが動画のサムネイルから、見たいと感じたものを選択するという視聴方法が一般的でした。ショート動画は自分が好みの動画を「AIが勝手に選んで流れてくる仕組み」です。見たい動画を吟味して選択する手間が省かれ、次々と動画が目に入る点は従来の動画よりもショート動画のほうが「中毒性」があり、視聴時間の増加につながったと推測されています。
ショート動画と呼ばれている名の通り、動画の時間が従来の動画アプリと比べ短いです。ショート動画は1分以内が一般的であり、視聴者が「隙間時間でも気軽に見れる」という点が受け入れられているポイントです。また、短時間である点は制作側にとっても手軽に制作・投稿ができる点も普及した理由です。
従来の動画はテレビも含めて横型が当たり前でしたが、ショート動画は「スマートフォンでの視聴を想定したつくり」となっているため縦型です。電子決済が当たり前の中国では、2021年度のネット普及率は中国全体で73%に達し、そのうち99.7%がスマートフォンを利用しております。その使い慣れたスマートフォンで、向きを変えずに片手で操作できる手軽さは視聴者の「注意を集中させやすい」という点も考慮されています。
参照:ジャピオン‐中国のネット普及率が73%に*スマホ利用比率は99.7%
アプリ名称:中国版・抖音(dǒu yīn) 海外版・TikTok
リリース:2016年9月に中国本土でスタート
サービス:ショート動画に特化したソーシャルネットワーキングサービス
展開地域:全世界150ヶ国・75言語以上で利用
運営企業:北京字节跳动科技有限公司(ByteDance) 2012年設立/非上場
本社:中国北京
中国2020年シェア率:1位45.2% (2位:快手17.9%)
参照:艾媒网-艾媒咨询|2020-2021年中国短视频头部市场竞争状况专题研究报告
企業でも活用されており、ファーウェイ(华为)など登録者1,000万フォロワー越えをしている企業アカウントもあります。2022年3月現在ではBtoC向けの企業アカウントが大半で、消費者に近い企業が活用されています。Eコマースやライブコマースと連動し、動画から購買に結び付ける仕組みにもなっています。
※ライブコマースについては、「withコロナ時代の勝ち組「中国ライブコマース」事情」という記事でまとめていますので併せてご覧ください。
筆者の私も最近TikTokを視聴し始めたのですが、企業の自社製品を使ったドラマ風にストーリーのある動画も多く、広告感をなくすための企業の工夫を感じました。
リスクモンスターチャイナも2022年2月より企業アカウント「RiskMonster利墨上海」を開設し、動画投稿を開始しております。サービス紹介動画だけでなく、「あなたにとって信用とは?」や「Theレンタル~私を信じて貸して下さい!~」といった企画動画も公開中です。定期的に発信し続けてまいりますので、「フォロー」と「いいね!」ぜひよろしくお願いいたします。※中国本土版の抖音で投稿しております。現時点では日本版(海外版)では発信されませんので、ご注意ください。
参照:抖音app – RiskMonster利墨上海 公式アカウント
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執筆者: 利墨(上海)商务信息咨询有限公司 逢坂興昌
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